The Real Pocket Note PC : Cosmo Communicatorで開くTermuxの扉

Gadget

Termuxは、Androidターミナルエミュレーターであり、最小構成のLinux環境アプリです。

Cosmo communicatorには、Linux Debian Firmwareも用意されていますが、その前にLinux環境というものを試してみたい、もっとライトにLinuxと付き合いたい、という方にお薦めです。

入り口までは案内するが、扉は自分自身で開け。」 by モーフィアス(映画マトリックス:https://amzn.to/2Q1K2pA

色々と手軽にはできるのですが、このような性質のものですので、今回はほんの入り口までの紹介になります^_^

個人的には、マウスが使えた方が便利なので、それが前提になっています。CLI(Command Line Interface)、或いはCUI(Character User Interface)と呼ばれる類のTermuxのUIには、確かにマウスの無い時代から積み重ねられてきた、追い切れないほどの極めて深い機能的なノウハウがあります。

とはいえ、CLI熟練者でも、今の時代でポインティングデバイスの無いPCは、根本的な機能欠如を感じるのではないでしょうか。本来備わっている機能を敢えて制限するよりは、使える局面では当たり前の機能として普通に活用していきたいと思います。その方が、自然なかたちでCLIにも馴染んでいけると考えています。

もしよろしければ、マウスについては、こちらもどうぞ。

Termuxの主な特徴

  • ルート化不要
  • マルチセッション
  • Android内のディレクトリ共有
  • Androidの諸機能へのアクセス
  • 標準出力のコピー、コマンドラインへのペーストが可能(マウスだと便利です)

APTパッケージ管理システムを使用

Termuxではコマンドやソフトのインストールについて、aptのラッパーであるパッケージマネージャーpkgを使用することが推奨されています。最小構成というだけあって、コマンドも無いことがほとんどですが、多くはpkgが用意されています。

参考リンク

Termuxのインストール、基本操作と環境設定

インストールは、上記のアプリサイトやGoogle playストアから行ってください。

F-DroidからTermuxを入手

Google playストアは最新バージョンではないので、F-Droidサイトというフリーオープンソースソフトウェア(FOSS)を扱うカタログサイトからダウンロードしてインストールします。

調べた限りですと、このアプリをインストールしても、デバイスのルートを取得したり改造は必要なく、元のAndroid端末には基本的に影響を与えないので、ミスしても端末が壊れたりすることはないはずですが、作業はあくまで自己責任でお願いいたします。

F-Droid - Free and Open Source Android App Repository
F-Droid is an installable catalogue of FOSS (Free and Open Source Software) applications for the And...

注意点 : termuxアプリのインストール、およびpkgインストール、更新について(2021.5~)

注意点1) Google Playでの更新

技術的な理由により現在停止されています。

https://github.com/termux/termux-app#installation

注意点2) パッケージのインストールまたは更新で問題が発生した場合

こちらを参照してください。

https://github.com/termux/termux-packages/wiki/Package-Management

具体的には、termux上で以下のコマンドを実行します。

$ termux-change-repo

全てのリポジトリを選択し[OK]します。

[Mirrors by Grimler]を選択し[OK]します。

これでpkgコマンドは、エラーなく実行できるようになります。

日本語参考リンク

以下の記事も参考にさせていただきました。

起動、終了

  • 起動:Termuxアプリをクリックするとターミナルが起動します。
  • 終了:ターミナルのコマンドに「exit」と入力して終了します。

マルチセッション

複数のセッションターミナルを開いて、作業をすることができます。

セッションの追加

ターミナルの左端をドラッグして右側に引っ張るとメニューが出てくるので、「New Session」をクリックします。

セッションの切り替え

同じようにメニューを出すと立ち上がっているセッション番号が表示されているので、番号をクリックすることでセッションの切り替えができます。

パッケージ管理

Termuxでは、aptコマンドが使えますが、aptのラッパーであるパッケージマネージャーpkgを使用して、コマンドやソフトをインストールすることが推奨されています。

  • パッケージのインストール
$ pkg install [パッケージ名]
  • パッケージの削除
$ pkg uninstall [パッケージ名]
  • インストール済みのパッケージ一覧
$ dpkg -l
  • 全てのパッケージリストの一覧
$ pkg list-all
  • パッケージのアップグレード
$ pkg upgrade

Android内のディレクトリ共有

以下のコマンドを実行することで、/data/data/com.termux/files/home/storege/下にAndroid内のディレクトリにリンクが作られ、ファイルなどを共有できます。

$ termux-setup-storage

実現できていないこと:GoogeDriveとのディレクトリ共有

出来たら便利だと思うのですが、今のところ、やり方が分かりません。もしご存知の方がいらしたら、ご教示頂けますと幸いです^_^;

コピー&ペースト

クリップボードを介してのコピー&ペーストが可能です。
マウスだと便利です^_^

クリップボードなので、ネットで調べたURLを張り付けたり、逆にコマンドラインから出力されたパスなどをコピーして、OSの別のメモアプリなどに張り付けることも可能です。

標準出力のクリップボードへのコピー

コピーしたいところを長押しすると、範囲指定できるようになるので、コピー範囲を選択し、copyをクリックします。

クリップボードからのコマンドラインへのペースト

コマンドラインを長押しすると、メニューが出てくるので、そこからpastを選ぶとクリップボードからペーストできます。

Escキーのカスタマイズ

エディタvimでは、テキスト編集の際の挿入モードからノーマルモードに切り替えるとき、通常Escキーを用いるのですが、cosmo communicatorのキー機能割当では、ソフト自体をInactiveにする機能が割り当てられているため、うまくいきません。。

それをtwitterに住まう神々の一人の方から以下の設定を教えてもらい、Termux上に限っては、Escキーの機能割り当て問題を克服できました。

ありがとうございました!!!

具体的には、ホームディレクトリ下にtermux.propertiesファイルを以下のように作成します。

vim, nano, emacsのようなエディタをパッケージインストールして、termux.propertiesファイルを以下のように追記編集します。

# Send the Escape key.
back-key=escape

termuxはデフォルト設定では「back」が選択されいるようです。それを「escape」に変更しています。termux.propertiesファイルに実行権限を付与して、termux-reload-settingsコマンドを実行することで編集内容が反映され、Escキー機能が変更されます。

参考リンク

インストールしたもの

vimやpython、tmuxなどをインストールしていますが、個別には改めて記載したいと思います。

Linux独学について

こちらをどうぞ。

Linux独学おすすめ icon

Udemyでは、各教材を定期的にセールしているので、一旦、アプリをインストールして、気に入った教材をお気に入りとして登録し、セールのときにまとめて購入して受講するなどが、お得です。購入した先生の新しい講座は、事前連絡があり、クーポンをもらえることもあります。

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コマンド(ひとつだけ紹介)

コマンドは、必要なものをインストールしていった感じです。

Linuxの各種コマンドなどについては、上記のように丁寧で詳しいサイトがたくさんあるので割愛させて頂きますが、1つだけ紹介したいと思います。

cmatrix

映画マトリックスに出てくる、デジタルレインのコマンドです。

  • インストール
$ pkg install cmatrix
  • 実行(終了:qを入力)
$ cmatrix
  • スクリーンセーバー(終了:任意のキー入力)
$ cmatrix -s

このように、なかなか興味深いコマンドも、他にもいくつか(沢山?)あるので、楽しみながらコマンドを探してみてください!!

Termuxから広がるトピック

もしよかったら、こちらもご参考に頂ければと思います。

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