落合陽一さんのインスタレーションについて:「未知への追憶」展を観て感じたこと

Art

恐縮ですが、あくまで自分から見た切り口で紹介したいと思います。

この夏、何か物足りない感じがある人は、行ってみてもよいかなと思います。

創作について考える、一つの機会になるのではないでしょうか。

「未知への追憶」とは

今シーズンのテーマとのことです。

「デジャヴ」の感覚を、自分自身の精神世界と物質的世界の間の、まだ見ぬ風景の姿として表現(再現?)していく、と解釈しました。

「はじめてなのに懐かしい感覚」を再現できるか、という挑戦と見受けました。

落合陽一さんのYouTubeチャンネルもありますので、興味がありましたら、こちらもどうぞ。

展示については、2017-2020年までの活動の俯瞰を、主とした展示構成になっているとのことです。

「感覚」を曖昧のままにしたくない

もっと理解して、表現したい!ということが伝わってきます。

「綺麗」と「美しい」の間については、非常に多くの視点があると考えています。

だた、一つには、「美しい」を表現するには、変化・動きなどを表現する軸としての時間的概念が必要だと自分は感じています。

その美しさの仮説に基づくと、例えば蝶の展示について、蝶それ自体、大変綺麗なのですが、それを適切にライティングして動かすことで、懸命に落合さんが感じた蝶の美しさを再現しようと試みている、と自分は勝手に思ってしまいました。

「もし否定したいなら、代案を!あなたの答えも教えてほしい!」と叫んでいる

展示物が多いように感じました。

時間は貴重です。いわれるまでもなく。

だがそのために、人は、時間を掛けず表面的な情報で分かったつもりになったり、決まりきったこと、コスパのよいことしか、やりたがらない傾向を持っていると思います。

それ自体は、全てが悪いことではないのですが、状況が変化すると単なるローリスク・ローリターンや、無意味なものの繰り返しに陥っている、という課題もあると考えています。

コロナ禍で、テレワークが始まったときなど、現在進行形で非常に多くの示唆に直面しているのではないでしょうか。

全ての事でなくても、何かひとつのことを深く掘り下げて、考えて表現してみてほしい、と主張しているように感じました。

科学技術的な観点でインスタレーションする

思わず、奇跡の一枚「自分が撮りました!」とドヤしたくなります^_^;

確かに本当に偶然なら奇跡の一枚ですが、科学技術的な観点で考えると、天候、太陽の軌道、観測時間・角度・位置から撮影地点の候補を定めることができます。もちろん大変なところはあると思いますが、考えて調べて行動すれば、必然的に撮影することが可能です。

それを理解して、改めてこの一枚の写真を観たとき、現れる感覚は何でしょうか。

もし、この一枚の写真に「綺麗」以外に「美しさ」を感じたとしたら、先ほどの美しさの仮説に基づくと、それは自分自身で考えて行動した達成体験から訪れた、行動過程の時間的概念が補完されたデジャブなのかもしれません。

まとめ

この展示を観た人は、どう思うでしょうか。

物凄い!と圧倒される、かといえば、個々人に今備わっている、情報量や情報感度、あるいはその他の問題で、そんなこともないと感じる人も多いかもしれません。

また現在進行形という意味も踏まえ、完成したかたちでもないものも多いでしょう。

ただ、それでも渋谷で広大な一室をひと夏借りて個展を開いている事実があります。これには彼自身のパーソナリティが非常に希少であることは間違いないですが、それ以上に彼の示す観点のベクトル自体が、時代やの潜在意識に求められているからではないだろうか?、ということにも注目するべきでしょう。

自分自身の情報量と問題意識に向き合いつつ、自分でも同じ観点のベクトルで何かインスタレーションしたい、という気持ちがとても高まる展示でした。

アクセス案内など

一点、入場の仕方だけ注意です。

展示は確かに2Fなのですが、入り口は1Fか3Fにしかありません。

3Fのインフォメーションの脇から入るのが、一番わかりやすいと思います。

  • 会期/2020年7月23日(木・祝)~ 8月31日(月)
    ※2020年9月27日まで、開催が延長されました!!
  • 会場/渋谷モディ 2F
  • 住所/東京都渋谷区神南1-21-3 渋谷モディ2F
  • 時間/11:00~20:00(入場受付は19:30まで)
  • 入場料/一般1800円(大学生以下無料)
  • URL/www.0101.co.jp/michi2020/

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